「留学に興味があるけれど、中学生でも留学できるのかな」と気になってはいませんか?
留学と聞くと、早くても高校生からというイメージをお持ちの人が多いかもしれません。しかし、中学生でも留学は可能です。
むしろ早いうちから英語に触れることで、英語力アップはもちろん、多様な価値観や自立心を育むことができます。本記事では、近年増加中の中学生の留学事情、中学生が留学するメリット、おすすめの留学方法を紹介します。
保護者の方が気になる、「治安は大丈夫なのか」「現地トラブルに巻き込まれないか」という疑問にもお答えしていますので、ぜひ最後までチェックしてください。
[目次]
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いつか行きたいと思っていた留学。このタイミングでいつ行くか考えてみませんか?
ここでは、中学生の留学事情を解説します。学校を休まずに留学する方法とあわせてみていきましょう。
近年では、以下3つの理由から、中学生から留学をする人が増加中です。
1、高校生の留学と比較すると、入学条件が低く高い英語力を求められない
2、価値観や自立心を育み、やグローバルな感性を磨く
3、語学を習得し、進路の幅を広げる
中学生の留学は、高校生の留学と比較すると求められる入学条件?英語力は英検3級ほどとハードルが低いです。
中学生で留学を経験することにより、価値観を広げ新たな可能性の発見につながります。
文部科学省の留学生調査データを見ても、10代の留学件数は年々増加しています。
平成29年度に3か月未満の留学をした高校生は4万7,000人で、前回調査時(平成27年度)の3万6,000人から1万1,000人増加し過去最高を記録しています。
出典:平成29年度 高等学校等における国際交流等の状況について|文部科学省
「留学したいけど学校がある……」と一歩踏み出せずにいるかもしれません。中学生から留学する場合、春休みや夏休みを活用すれば、学校を休むことなく留学できます。
7月中旬から8月中に開催されるサマーキャンプや現地校体験などの短期留学は、初めての留学に最適。「まずは海外の学校生活を体験してみたい」という人におすすめですよ。
夏休みなら親子留学に行く選択肢もあります。お子さまひとりで留学させるのは不安という保護者の方も安心です。
中学生におすすめの留学方法は、主に3つあります。
1、語学留学
2、サマースクール
3、現地の中学校へ留学
留学の方法により、習得できる内容や経験できることが異なります。各留学の特徴をみていきましょう。
中学生におすすめの留学方法1つ目は、語学留学です。
語学学校の授業では、文法にライティング、リーディングなどを勉強します。アクティビティが充実している留学プログラムが多く、異文化理解や友達づくりにも役立つでしょう。
留学期間は、数日から数週間、1か月程度の短期留学から、1か月以上の中?長期留学まであります。留学期間が調整しやすいため、学校を休まずに参加できる長期休暇中が特に人気です。
中学生におすすめの留学方法の2つ目は、サマースクールです。
サマースクールとは、海外の大学や語学学校が開催する、7~8月限定のプログラムです。中学生のサマースクールで学習する内容は、英語学習と異文化交流がメインです。
語学留学と比較すると、「英語を使って学ぶ」という特徴が顕著で、コミュニケーションを通して協調性や自立心を育みやすいところがポイントです。
国際感覚を中学生から身につけることができる、貴重な経験となるでしょう。
中学生におすすめの留学方法の3つ目は、現地中学校への留学です。
海外の中学校へ留学し、現地の中学生たちとともに学校生活を過ごします。留学先は、公立?私立中学校や全寮制のボーディングスクールなど。スポーツや芸術に力を入れている学校もあるところが特徴です。
留学期間は、1週間程度の短期から1年程度の長期までがあります。海外の高校や大学に進学したい場合は、中学留学を経験することで将来の選択肢を広げるきっかけになるでしょう。
ここでは、各メリットと期待できる効果を具体的に紹介します。
中学生の留学で期待できる効果の1つ目は、将来の選択肢が増えることです。
たとえば、どこの高校?大学へ進学しようかという悩みを抱えているとします。
日本しか知らない場合は、日本の中で進学先を探すでしょう。しかし、中学生のうちに留学を経験することで、世界中の高校?大学が候補となり、「どこの国の学校へ進学しよう」という悩みに進化します。
中学生で留学することにより、視野が広がり世界をフィールドにした選択ができるようになるでしょう。
中学生の留学で期待できる効果の2つ目は、他の人とは違う経験をした事実が、自信や強みになることです。
留学中は、ホームステイや寮で生活するのが一般的です。親元を離れ、現地の人々に囲まれながら暮らします。
異国で家族以外の人たちとの生活することで、「自分で一人でできた」という大きな達成感を得られるはずです。達成感は自立心を育み、日本以外の国でも生きていける自信がつきます。
留学での経験は非常に貴重なものであり、今後の大きな糧となるでしょう。
中学生の留学は、1週間あたりどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
入学金や教材費、ホームステイや学生寮の場合など、細かく費用相場を紹介します。
各費用の項目を参考に、留学費用を準備?検討してみてください。
中学生が留学する場合、1週間の学費相場は7万円前後です。学費には、入学金?授業料?教材費が含まれます。
語学留学やサマースクールか、現地の中学校への留学など、留学の期間や種類により学費が異なります。
語学留学であれば1週間から参加できるケースが多いですが、サマースクールであれば2週間程度が一般的です。
1週間の学費の内訳を把握するために、語学留学の費用を参考にみてみましょう。
語学留学や短期?長期留学では、入学金がかかります。オーストラリアの語学学校の場合だと、入学金は250ドル程度(約27,700円)です。
留学先の学校次第で、入学金に差はあるものの目安を持っておくと安心です。
語学留学などでよくあるのが、入学金がお得になるキャンペーン。少しでも費用を抑えて留学したい方は、キャンペーン情報を確認してみてください。
1週間にかかる授業料の相場は、350ドル(約39,000円)前後です。
授業料は、語学学校だと1週間単位での計算が一般的です。現地の中学校へ留学する場合は、1学期での計算か1年間で計算されることが多くあります。
授業のコマ数や内容により、授業料に差が出ることも。コストを抑えて留学したいのであれば、授業のコマ数を選択できる語学学校がおすすめです。
教材費は、1週間で20ドル程度(約2,200円)です。ただし、教材費が授業料に含まれている語学学校もあります。
現地の中学校へ留学する場合は、現地で教材を購入するタイミングが出てきます。教材1冊あたりの平均価格は、150ドル(約16,630円)前後とみておくといいでしょう。
留学期間や留学の種類により、教材費を現地通貨で用意しておく必要があることも考慮し、費用面の計画を立ててみてください。
1週間あたりの滞在費は、350ドル(約40,000円)前後です。
語学学校やサマースクールなどは、学費に滞在費が含まれているケースがあります。滞在費が学費に含まれている場合は、食費もセットになっていることが多いです。
滞在先は、寮やホテル、ホームステイなどがあります。親子留学のように家族で海外へ行く場合は、マンスリーホテルやマンション、賃貸などを活用する方もたくさん。
予算とあわせて、滞在先を検討するといいでしょう。ただし、寮や指定ホテルなどが決まっている場合もあるため、留学先の学校情報を確認してみてください。
ホームステイの場合の費用目安は、1週間あたり300ドル(約33,000円)です。ホームステイする場合は、実際の滞在費に加え、1?2万円程度の手配料がかかることが多いです。
また、空港からホームステイ先への送迎サービスを利用する際は、150ドル前後(約16,000円)かかると想定するといいでしょう。
ホームステイの場合は、食費も含まれていることがほとんどです。コストを抑えて現地のリアルな家庭を体験したい方におすすめです。
寮(学生寮)の場合は、1週間あたり400ドル(約44,300円)。ホームステイよりも、100ドル程度高めの費用設定です。寮の場合は、食費が別途請求されることも。
安全面や学習に集中したいケースは、寮生活を選択することが多めです。
費用に応じて、ドミトリーのように同じ部屋に生徒が滞在するタイプと、一人部屋タイプを選択できる学校があります。
300ドル程度のホームステイと同じ費用の寮もあるため、留学先の情報を確認してみてください。
中学生の留学に必要な生活費の目安は、1週間で100~500ドル前後(約11,000~55,000円)を見積もっておくといいでしょう。
生活費の中には、食費?交通費?通信費?日用品代が含まれます。ただし、留学先の物価により変動し、寮を利用する場合などはもっと安くなることも。
留学費用を少しでも抑えたい方は、学費の節約は難しいため、生活費を節約する方法がおすすめです。
生活費それぞれの目安をみていきましょう。
中学生の留学の食費目安は、1週間で350ドル(約39,000円)です。
ホームステイや寮の場合は、滞在費に食費が含まれていることがあります。
留学前に食費を含めた支払いを済ませてしまえば、観光やお菓子、外食などでかかる食費のみになります。
ホームステイ先の人々やクラスメイトとの外食、観光に備えて、食費をある程度用意しておくことをおすすめします。
1週間の交通費として、100ドル(約11,000円)を見積もっておきましょう。
寮の場合は、学校から近い立地にあることも多く、通学に交通費がかからないこともあります。
しかし、観光やアクティビティによっては交通費がかかるため、交通費を確保しておくことをおすすめします。
1週間の交通費目安は、35ドル(約3,900円)程度です。
中学生の年齢であれば、いつでも日本の家族と連絡が取れる環境を用意したいですよね。
現地でSIMカード購入?Wi-Fiルーターを借りるのは、お子さま一人では難しいでしょう。そのため、日本にいるうちにSIMカードを用意しWi-Fiルーターをレンタルする人が多くいます。
1週間の日用品代は、30ドル(約3,300円)程度です。
日本から必要な日用品持参すれば、現地で購入することはありません。突発的に必要となった日用品代として、費用として見込んでおくといいでしょう。
1週間の留学であれば、日本からの持参品でまかなえるはずです。
1か月以上の短期?長期留学の場合は、日用品代を多めに見積もっておくことをおすすめします。
渡航費は、留学先の国や航空会社により差が出てくるポイントです。
オーストラリアの片道航空券を参考にすると、3~8万円。
夏休みや年末年始は、航空券代が高くなります。少しでも渡航費を抑えたい場合は、人気の渡航シーズンを避けることや、LCCやセール時期を利用してみてください。
ビザ代は留学先の国?教育機関により大きく変動します。留学期間次第で、ビザが必要ないケースもあります。
たとえばフィリピンです。1か月以内の語学留学であれば、学生ビザの取得は必要ないため、ビザ代は0円。ほかにも、授業時間が少ない場合はビザ代が不要になる国があります。
ビザとあわせて、パスポート発行手数料も考慮しておきましょう。中学生であれば、パスポートを持っていないこともあるかと思います。中学生の場合は、5年間有効のパスポートで発行手数料11,000円です。
留学時の海外保険は、1週間で6,000円前後です。保険内容により費用が異なるため、必要だと思う内容の保険を選択してください。
留学先の学校により、保険が指定されていることがあります。あらかじめ、留学先の保険関連の項目を確認し、必要に応じて問い合わせが必要です。
中学生の留学では、観光費を1週間あたり約0~25,000円を見積もっておきましょう。
観光費は、おこづかいという捉え方もできます。おこづかいとなれば、家庭により準備できる費用が変わってくることでしょう。
せっかくの留学の機会を思いっきり活用するためにも、観光費?おこづかいとしてぜひ予算に組み込んでみてください。
中学生の留学におすすめの国は、カナダ?イギリス?ニュージーランドです。中学生向けの留学プログラムが多い国であり、治安などの安全面から人気を集めています。
ここでは、各国の概要とおすすめポイント?1週間の学費や滞在費を紹介します。
中学生の留学におすすめの国の1つ目は、カナダです。
カナダは、治安が良い国ランキングの上位国であり、世界一暮らしやすい国にも選ばれるほど人気があります。都市部と自然の両方を堪能できるため、勉強だけでなく観光も満喫できます。
カナダのおすすめポイントは、文化の多様さと留学初心者に優しい点です。
カナダは移民が多く、様々な文化を取り入れているため、外国人であっても馴染みやすい環境といえます。カナダへ行けば、カナダの文化だけでなく他の国の文化にも触れることができるはずです。
また、親日家の多いカナダは留学初心者にも優しい国です。10代の留学生やワーキングホリデービザで働く日本人が多くいます。
初めての留学となる中学生にとって、たくさんの文化を学べるだけでなく暮らしやすさもある国です。
中学生のカナダ留学の場合、1週間あたり以下の費用がかかります。
学費:2万円?5万円
滞在費:1万円?5万円
(※空港出迎え費用?海外旅行保険代?往復航空券代を除く)
その他費用や詳細は以下のページをご参照ください。
1週間のカナダ留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
中学生の留学におすすめの国の2つ目は、イギリスです。
イギリスは、歴史や芸術、スポーツなど、すべての分野で魅力が詰まった国。建造物や博物館など、文化を学べる機会も多くあります。
イギリス英語の発音は、上品で美しいと人気です。日本人にとって馴染みやすい発音でもあるため、英語留学先の選択肢としてよく選ばれている国でもあります。
中学生がイギリスへ留学する上でのおすすめポイントは、日本語抜きで英語に専念できることと、珍しいアクティビティがあることです。
イギリス留学では、世界中から留学生が集まります。学校によっては、日本人がいないところもあり、日本語なしで英語を学びたい人にとって嬉しい留学先です。
また、乗馬やゴルフなど、他国の留学では体験できないアクティビティがあるため、貴重な経験を楽しむことができるでしょう。
中学生のイギリス留学では、1週間あたり以下の費用がかかります。
学費:3万円?8万円
滞在費:2万円?8万円
(※空港出迎え費用?海外旅行保険代?往復航空券代を除く)
イギリスは物価が高い国です。観光や外食をする場合は、おこづかい2万円程度を見積もっておきましょう。
その他費用や詳細は以下のページをご参照ください。
1週間のイギリス留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
中学生の留学におすすめの国の3つ目は、ニュージーランドです。
ニュージーランドは自然豊かな国として有名で、おおらかで温かい人が多いといわれています。留学生への対応が親切なため、短期?長期の留学や、ワーキングホリデー先としても人気です。
中学生の留学にニュージーランドをおすすめするポイントは、自然の豊かさとアットホームさです。
ニュージーランドは人口より羊の数が多く、雄大な自然が広がる国。キャンプからマリンスポーツまでさまざまなアクティビティも満喫できます。
また、ニュージーランドは多民族国家であり、外国人や留学生に親切です。ホームステイが人気で、ホストファミリーと週末外出することもあるでしょう。
中学生のニュージーランド留学では、1週間あたり以下の費用がかかります。
学費:2万円?5万円
滞在費:1万円?3万円
(※ホームステイの費用目安。空港出迎え費用?海外旅行保険代?往復航空券代を除く)
ホストファミリーが観光に連れていってくれる機会を想定して、多めにおこづかいを準備しておくといいでしょう。
その他費用や詳細は以下のページをご参照ください。
1週間のニュージーランド留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
中学生の留学でよくある悩みを、Q&A形式で紹介します。
なかでも多い悩みは、英語力や費用、治安に関することです。それぞれの解決策をみていきましょう。
英語が苦手な中学生でも、留学はできます。
理由は、中学生の留学は、高校?大学生の留学ほど高い英語力は求められないためです。
留学中の授業は基礎的な内容が多く、アクティビティの時間を多く確保する方法もあります。
現地の人々と英語で触れ合うことがメインになるので、英語への苦手意識が軽減されます。英語への苦手意識をなくすためにも、中学生の留学は効果的です。
海外の学校であっても、部活やアクティビティに参加可能です。
芸術?スポーツなど課外活動に力を入れている学校もあります。部活がなくても、アクティビティという形で芸術?スポーツに関わる機会はあります。
留学先を検討する際は、勉強内容だけでなく部活やアクティビティも確認しておきましょう。
海外は治安が悪い?子ども一人では心配と感じる方も多いでしょう。しかし、今回紹介した留学先は治安が良い地域がほとんどです。
また、留学先の学校では、中学生を受け入れるために安全面も考慮しています。寮生活であれば出かける機会も限られるため、より安心して暮らすことができるでしょう。
治安を優先する人は、ニュージーランドやカナダを留学先に検討しています。
留学先の治安は大丈夫?安全に過ごすためのポイントや治安情報確認について解説!
お子さまの留学を応援したいものの費用面で悩み、奨学金があるのかどうか気になる方もたくさんいるかと思います。
残念ながら、中学生の留学費用を負担してくれる奨学金制度は、あまり多くないのが現状です。
しかし、都道府県や市町村などの団体が、奨学金支援をしているケースもあります。根気強くチャンスを探してみましょう。
留学に使える奨学金まとめ!”あなたに合った”がきっと見つかる
今回は、中学生の留学の種類やメリット、費用を解説しました。
中学生の留学では、安心して留学できる国なのか見極めることがポイントです。治安が良いか、充実した留学になるかという視点で留学先を探すことが留学の成功にもつながります。
中学生の留学には、英語力アップ以外にも、価値観や自立心を育むなどメリットがたくさん。今回紹介した内容を参考に、具体的な留学プランを立ててみてはいかがでしょうか。
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?
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